アウェイでの強さに憧れるバイヤー




 「めっちゃアウェイ、弱いですよ」


 タバコ部屋で、ある年長者のエンジニアに話になったときの、同僚である若手の発言だ。ホーム(社内)では、かなりズケズケモノを言うし、ちょっと言い過ぎのきらいもあるかなぁ〜なんて印象を持っていた人だったので、かなり意外だった。


 ただ思うに、アウェイでの強さってのも難しい。私が思う強さって、しっかりとした芯を持った柔軟性じゃないか?って思う。


 例えば、お客様でもサプライヤーの皆さんでも、社内でない=アウェイでのアクション。やっぱり相手がある話なので、通りいっぺんの対応では、成功することもあるだろうけど、失敗もある。で、あれば、相手を読んでいろいろなあの手この手を繰り出すほうが、頭の良い対応ではないかと思う。


 ただあの手この手の策の中で「アウェイ」で弱いと思われるのは、一番避けなければならない。これ以上の屈辱ってないと思うからだ。井の中の蛙、内弁慶・・・・・・人間誰しもそういう面は多少なりとも持っているかもしれないが、同じ職場のそれも後輩に言われたらおしまいだと思う。それも救いようのない・・・・・・


 普通のビジネスの関係であれば、何があっても命をとられるわけじゃない。だからちゃんと礼節を持って、流れをつくりながら、言いたくないことを言う、その状況から逃げない、これだけのことだけれども、実際その場になると、やっぱできることなら逃げたいしって思ってしまう。でも、そこで逃げるかどうか?が、いろいろなところへ影響を及ぼす。逃げる=その場で楽になるのみで、評判とか印象ってのは一生ものってことだ。きをつけようっと。