2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

本棚を持ち歩くバイヤー

私は整理整頓がとっても苦手である。特に困っているのが本。一番の趣味が読書なので、ちょっと気が緩むと部屋中本だらけになって、収拾つけるのに多大な時間を要する。一回読んでもう良いや、と思える本なら、そのままBOOKOFFへ持ってゆけばよいが、後から読…

バイヤーの敵を考える 最終回 バイヤーと自分

「そんな訳の判らないところへ、何で発注したんだ?」 私がバイヤーになってまもなく、恫喝好きの前近代的な同僚バイヤーから怒鳴られた。加工+組立での半完成での購入を目指して、私が商社へ情報を流してしまったためだ。でも、その商社の動きは機敏で的を…

バイヤーの敵を考える 第四回 設計

私がここで述べているバイヤーとは、メーカーの調達部門に所属する資材調達部員をイメージしている。私自身がそうであるが故でもある。従い、私が購入する物の機能、仕様は、私以外の人間が決めることになる。生産財を扱っていれば、かなりの確率で設計者が…

バイヤーの敵を考えるバイヤー 第三回 品質保証

私は、90年代のハイパー円高の少し後から、一貫してどこからかの海外調達に携わってきた。調達先は、先進国あり、新興国あり様々である。そんな私の動きは、関連部門の中でも品質保証部門との関係を太くした言ってよい。 フェアーに見れば、外観、機能、寿命…

先輩の言葉に落ち込むバイヤー

人生の先輩に電話で呼び出されて駆けつけると、そこにはいろいろな関係部門の先輩方が飲んでいた。厄介な場所に来たかな?なんて思いつつ、話の輪に入る。そしてしばらく他愛のない世間話が続き、仕事の話になって聞いた言葉がこれである。 「最近の資材って…

バイヤーの敵を考えるバイヤー 第二回 生産管理

会社によって、購買部門と生産管理部門の関係とか組織形態も様々なので、会社によっては同じ部門になるかもしれない。私がかつて、そして現在所属している会社では、購買部門と生産管理部門は組織的に切り離されており「敵」になりやすかった。 以前勤務して…

韓国を歩くバイヤー

「今回は酷い目に遭っちゃって・・・・・・」 初日に宿泊したソウル市内のホテルのエレベータに同乗した日本人女性たちが話をしている。韓国へ到着してどんよりした天気、幸いに車での移動が中心だったので、それほど雨に悩まされる程ではなかったが、青空を目にす…

「バイヤーの敵」を考えるバイヤー 第一回「サプライヤー」

最近のブログを読んでいると、戦っていることを書いているな、と思う(みんなそうか)。で、久々に5回シリーズで「バイヤーの敵」について書いてみたいと思う。私は、この「敵」と呼ばざるを得ない対象をどうやって味方にするか?仲間にするかを日々考えて…

羽田から出張するバイヤー

今、韓国にいる。 韓国にやってくるのは、ほぼ10年ぶり。前回の滞在も二泊三日だったから、ほぼ初めてと言って良い。初めての場所だと、見るもの聞くもの全てが新鮮だし、なんといってもこのブログへ書くネタが沢山あるだろうということで、かなりワクワク…

今日から韓国へ行くバイヤー

今回の出張で読む本はこれ。三泊四日で読めるかな? こういった類の本は、出張じゃないと最近読まないなぁ〜でも、久々の新作なので内容が楽しみ♪ 私は典型的な文系人間なので、ちょっと気になった本。 これは、偉大なるバイヤーが薦めていた本。私も整理整…

なぜ注文書が出ていないのか?との質問に思うバイヤー

あるエンジニアからのメールに思う。 「先週いっぱいでやることを全てやっているのに、いつになったら注文書が出るのですか?こっちは、注文書がないお陰で、打ち合わせが前に進まないし、資料ももらえない。なぜ購買で仕事を止めるのか?」 ちなみに、この…

「企業版合コン」に出るバイヤー

折しも7月7日、年に一回、織姫と彦星が会っていろんな事をする日に、地方自治体主催の商談会へ行ってみた。俺にとっての織姫は現れるだろうか?そんな淡い期待を抱きながら・・・・・・ 梅雨はいずこへ?そんな風に感じさせる夏の日差しの中、会場へ向かう。街全体…

異を唱えるバイヤー

「それ、ちょっと難しくないですか?」 上司との打ち合わせで異を唱える。今回はその唱えた部分が問題だ。上司の提案の根本的な部分へ異を唱えたのだから。 私は、いろいろな意見は言うけれども、尊敬できる人からの意向や指示に対して異を唱え続けることは…

イケてるバイヤーと会うバイヤー

昨日、ひょんなきっかけで、購買ネットワーク会で知り合ったあるバイヤーと食事をする機会に恵まれた。これまでにも何度かメールで情報交換をしたり、ネットワーク会やHUBで話をしていたが、二人で会うのは始めてである。 「楽しい」その一言に尽きる。私が…

「これしかできない!」と言い切るサプライヤーに魅力を感じるバイヤー

「是非一回、話だけでも・・・・・・」 あるサプライヤーからの売り込みの電話。ある御世話になった人からの紹介なので、あんまり「むげ」にもできない。普通なら、何らかの可能性を見出そうと会うのであるが、今回ばかりは・・・・・・自社でほとんど使用しない材料に特…

問題点を探すバイヤー

先日の出張の目的は二つ。一つは、新規サプライヤーへの訪問で、もう一つは、ある会社の資材調達部門の問題点を探す・・・・・・そんな事をやって来た。問題点を探すと行っても、今どんな資材調達を行っているか?皆目見当がつかない状態だったので、先入観抜きに…

名前を考えるバイヤー

「×××と呼んでくれ」 海外で名刺交換を行う場合、そんな言葉で自己紹介を締めくくることがある。先週の中国でも、新しく出会った人たちと、そんな会話を何度か交わした。 米国系資本の外資系だからかな〜?例えば中国の人でも、アメリカ人が発音しやすい名前…

餅を饅頭に変えるバイヤー

基本的には幸も不幸も突然やってくる。あ〜あと一ヵ月後に、俺はとんでもなく不幸になるとか、びっくりするくらい幸せになるんだ〜なんて会話は存在しない。未来がわかる・・・・・・そうだったらいいな〜と思うこともあるけれど、先に起こることがわかってしまう…