あっという間の中国に想うバイヤー



今、空港にいる。


あっという間の中国出張。今回ちょっと体調が悪かったのだが、そんなことを忘れるくらいに、盛りだくさんな旅だった。今回のキーワードはスケールだ。


短い時間のなかで、いろいろな人と会って話を聞く。スケールということばが印象に残った面談での聞いた話はこんなだった。

「もう、中国企業を相手にしないと無理です。スケールの小さい日系を相手にしても、食えない」

中国企業は、設備投資にしても、生産量にしても、日本企業とは桁違いのスケールを持っている」

「品質はわからないけど、あっという間に道路や建物ができる。そのスピードとスケールは、リーマンショック以前に完全に戻ってます。こういうのをV字回復と言うんですね〜」


ともかく、一時の勢いを取り戻した中国をビンビン感じる旅だった。その中で印象的なのは、もう日本人すら日本を相手にしていないこと。相手は中国そのものだ。人であり、企業であり、スケールに見劣りする日系企業は、ビジネスの相手としては物足りないと言わんばかりの発言ばかりが印象に残る。


来年は、日本が世界第三位の経済規模になる年だ。それでも三位なのだが、まさか中国に来て、普段日本で感じている何か言いしれぬ危機感が更に大きくなる。勝ち組、負け組とか格差は、何かしらの危機感を感じて、その危機感への対応をおこなっているか否かで発生しているもの。負け組と呼ばれる人に、手を差し伸べるばかりが策ではないだろう。そんな危機感をナントカするために、バイヤーとして自分が来年することを今考えている。


もう一つ、今回は寒かった。日本も寒いんだろうな〜