今年を深く反省するバイヤー




まだ働いています(笑)


世の中は休みモード。だって、普段自動車通勤に費やす時間が、先週末75分→昨日60分→今日45分!なんと30分も短縮している。自分の家から会社ってこんなに近いんだ〜毎日こうだったらいいのに〜といった感じ。


昨日に増して電話も少なく、来訪者もゼロ。本来なら休んでも良いのだが、「休みますっ!」と言い出すタイミングを逃し、誰か一人はマネージャーがいないと、という非常に日本的な理由で出勤している。出勤……といっても、自分の机とか、メールボックス、マイドキュメントを整理といった、人がいない状況じゃないとできないことをやって過ごしている。


そして、そんな雑務をしながらも今年を振り返っている。念頭に立てた目標は、項目として14コ。そして達成したのは8コ。6つできなかった項目があった。中には自分ではどうしようもない項目もあるので、やむを得ないと自分を慰めつつ、なぜできなかったのか?を考えている。


結局、私は自分を平常に保つことが難しいのだ。いろいろなことに左右されて、波に漂う小舟が如くなのである。大きな波には翻弄され、小さな波でも連続すると影響を受けてしまう。私は、アスリートが自らを振り返って書く本が好きなのだが、中でも松井秀喜選手の「不動心」という本に感銘を受けている。昔は若気の至りも手伝って「やるときはやりますっ!」なんて言っていたけど、この本を読むと、そんな気持ちが一時凌ぎの結果である事を思い知らされる。松井選手は今年、ワールドシリーズでのMVPという快挙を成し遂げたが、幾たび怪我に見舞われても平常心を保ち、コツコツと努力を積み重ねてきた結果だろう。大きな事を成し遂げる為にこそ、毎日の一歩一歩歩むことが如何に重要かということだ。


来年のテーマは「日々コツコツと不動心」でいこうか?と考えている。具体的な目標は、例年通り紅白歌合戦を横目に、大晦日にじっくり考えることにして。


今年もお読みいただきまして、ほんとうにありがとうございました。2009年最後なので、二つお知らせです。

1.第24回購買ネットワーク会 参加者募集!

会を重ねて24回目。さて今回、中国に続いて……

御参加お申し込みはこちら

内容:

・自己紹介と購買仲間の広がり

スペシャトーク(予定)

・未定

・交流

・感動

・汗

・涙

・痛飲(希望者のみ)

日時:2010年1月30日(土曜)14:00〜17:30

場所:日本能率協会会議室

(地図はこちら⇒http://www.jma.or.jp/about_jma/honbu.html)

費用:500円

御参加お申し込みはこちら

2.「ほんとうの調達・購買・資材理論」配信中!

本年8月より、調達・購買界のカリスマバイヤーである坂口孝則さんと一緒に創刊した有料マガジン。当初隔週の予定が、現在通常号+増刊号のスタイルで、毎週読み切れない程に盛りだくさんな内容を配信中。ご購読はこちら

ちなみに、こんな記事書いています。

ほんとうの開発購買

私が小さい頃のお話です。このテレビ番組は見たい、でも宿題がある。宿題は今日中にやらなければならない。でもやっぱりテレビも見たい。当時、この葛藤は、私の中でとても大きな問題でした。宿題をやらなきゃいけないのもわかっている。でもテレビも……と思い悩み、ついテレビの前を立てないでいる。ほんとうは、今すぐに机に向かわないと宿題を終わらせることができないかもしれない。そんな風に悩んでいるときに、机に行こうと思っていた気持ちをゼロにする言葉が聞こえてきます。

「勉強しなさい!宿題残っているんでしょう!」

自分の中に確かにあった「宿題をやらなきゃいけない」という気持ちは、一気に消え失せて、今まさに聞かされた言葉への反感がメラメラとわき上がってきます。聞かされた言葉が自分にとって正しいこともわかっているのです。自分の葛藤を自ら解決できなかった悔しさで、こんな言葉を言い返していました。

「今やろうとしていたんだよ」

そう言い放っても、自分の中での葛藤は残ったままです。テレビへの未練を残したまま机に向かいます。しかし、なかなか集中して宿題に取り組む事はできません……

私は開発購買という言葉を見る度に、こんな子どもの頃の出来事を思い浮かべます。子どもは設計者で、怒っているのはバイヤーです。開発購買とは、バイヤーが設計者のおこなう仕様決定・図面作成の一連のプロセスに関与していくアクションです。その関与によって、図面が完成したら80%のコストが決定されているといわれている決定度合いを下げ、よりバイヤーの裁量を増やそうというとても尊い試みです。しかし、私が実際に目にしてきた、そして人から聞いた開発購買とは、そんな理想とはほど遠いものばかりでした。設計出身のバイヤーが、今の設計担当者にあーでもない、こーでもないと、言いたいことを言い放ち、そんな場が終わればバイヤーは「今の設計は……」といった愚痴のオンパレード。言いたいことを言われた設計者は落胆して設計に取りかかる。いったい開発購買とは、バイヤーがどんな形で関与すればいいものなのでしょう。

「もっと設計に入りこんで、バイヤーとしての意志を伝えろよ」

開発購買が語られるときに、かならず開発購買を推し進める人の口から放たれる言葉です。開発購買とは、購買部門へ所属するバイヤーが、開発段階の設計者と一緒になって、サプライヤー選定に必要な意思決定へ関与していく、そんな意味が「入りこんで」という言葉に表されています。では、いつどうやって、どのように入りこむのでしょう。

実は、この「入りこむ」タイミングに、効果を生むかどうかを決定づけるポイントがあることをご存じですか。そのタイミングとは、現在の資材調達・購買から見いだす3つの数値から、誰でも簡単に導き出すことができます。そのタイミングを知って、モチベーションを高めて設計・バイヤーの協業をおこなうのか。それとも闇雲に、タイミングを計ることなく、設計者へアプローチしていくのか。この二つの違いは、驚くほどに大きな効果の差を生むことになります。

そんな「ほんとうの開発購買」を語る日本で唯一の、産業購買系バイヤー向有料マガジン 「ほんとうの調達・購買・資材理論」