「サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術」を読むバイヤー

先日開催された仲間内での読書会のネタ本がこれ。

サラリーマンが、その収入源を自ら勤務する会社だけでなく、外に求める方法を、その具体的な方法、実践している人のインタビューと、具体的な行動指南までおこなっているとっても盛りだくさんな本だ。後半に描かれている部分など、別に外へ収入の道を求めずとも、プロフェッショナルなサラリーマンとしての有るべき姿を如実に提示しており、一歩ぬきんでるサラリーマンを目指す諸兄には必読な書であると言える。

私自身「ほんとうの調達・購買・資材理論」という有料マガジンを発行して、僭越ながら柴田さんの提示されている道の端っこを歩んでいる。私の目標は、会社からいつ何時「君、クビっ！」と言い渡されても、涼しいかをして、翌日にハローワークで失業手当を申請できる状態になること。今、まさに実践している私にも、その覚悟とか、行動にいろいろな示唆を与えていただいた。普通に比べると本を読んでいる方だけれども、なかなかおもしろいと思える本が少ない中で、久々にヒット！した本である。

柴田さん自身の実践されている行動には、ちょっと大丈夫？！と思わない点がないではない。しかしその一方で、仕事しにきているの？と思わせる、私の言葉ではさも学校にきているのか、と思わせるがごとく会社に通っている人が少なくない。柴田さんも大企業にお勤めであり、きっと不埒な同僚を見て思うところが多かったのだろう。そういう人ってこんな本は読まないんだろうけどね。でも、外で稼ぐかどうかは別にしても、企業に勤務するサラリーマンの有るべき姿を示してくれている、そんなすばらしい本である。